SEO対策をしているのに、なぜか手応えがない
サイトを運営していると、こんな感覚を持ったことはないでしょうか。
SEOは意識している。
記事も増えている。
最低限の設定も入れているつもり。
それなのに、
「思ったほど検索流入が増えない」
「順位が上がっても、いつの間にか下がっている」
「何が原因なのか、正直よく分からない」
明確な失敗をしているわけではないのに、
成果だけが伸びない状態が続いている。
この状態は、特定の業界やサイト規模に限った話ではありません。
個人ブログでも、企業サイトでも、
規模が大きくなるほど、むしろ起きやすい問題です。
多くのサイトは「間違っている」のではなく「噛み合っていない」
SEOがうまくいかないとき、
「何か大きなミスをしているのではないか」と不安になります。
ですが実際には、
致命的に間違っているケースはそれほど多くありません。
多いのは、
・やっている施策同士が噛み合っていない
・優先順位が整理されていない
・どこが問題で、どこは問題でないのかが分からない
といった、「整理不足」の状態です。
コンテンツ、キーワード、内部リンク、被リンク、データ分析。
一つひとつは正しいことをやっていても、
全体として見ると、
Googleにもユーザーにも“何を評価してほしいサイトなのか”が
伝わりにくくなってしまっている。
Search Consoleや分析ツールを見ても、答えが出ない理由
Search ConsoleやGA4など、
SEOに使えるツールは年々増えています。
ただ、これらのツールを見ていて
逆に混乱してしまう人も少なくありません。
表示されている数値やメッセージは読めるけれど、
「結局、何から手を付ければいいのか」が分からない。
それもそのはずで、
これらのツールが教えてくれるのは
“起きている現象”であって、“判断”ではないからです。
重要なのは、
今の状態は問題なのか
放置していいのか
今すぐ直すべきなのか
後回しでいいのか
そうした判断を、
サイト全体を見ながら整理することです。
SEOは「部分最適」ではなく「全体設計」で差が出る
SEOは、
「キーワードを決めて、記事を書いて、リンクを貼る」
という単純な作業の集合ではありません。
本来は、
どのページを評価させたいのか
どのページは評価されなくていいのか
検索流入の役割は何か
成果につながる導線はどこか
こうした前提をそろえた上で、
初めて施策が意味を持ちます。
この前提が揃っていないまま施策を重ねると、
一時的に伸びても、
どこかで頭打ちになったり、急に崩れたりします。
私たちは、こうした「噛み合っていない状態」を整理する支援をしています
私たちが提供しているのは、
特定のテクニックや流行りのSEO手法ではありません。
サイト全体を俯瞰して、
今どこが詰まっているのか
何が足りていて、何が足りていないのか
どこから手を付けるべきか
これを整理し、
検索エンジンにもユーザーにも伝わる状態を作ることを目的とした支援です。
インデックス、構造、キーワード、コンテンツ、リンク、データ分析。
これらをバラバラに見るのではなく、
一つの流れとして設計・改善していきます。
こういうSEO・技術支援サービスをやっています
ここまで読んで、
「自分のサイトも似た状態かもしれない」と感じた方に向けて、
私たちは以下のような領域をカバーしたSEO支援を行っています。
詳しい内容については、
この後のセクションで一つずつ説明していきます。
インデックス対策
インデックス状況の把握と課題整理
SEOの改善に取り組むうえで、最初に必ず確認すべきなのが「そもそもページが正しくインデックスされているかどうか」です。
検索順位や流入以前に、インデックスされていなければ評価の土台にすら立てません。
私たちはまず、HTMLサイトマップやXMLサイトマップが適切に運用されているかを確認し、検索エンジンがサイト全体を正しく把握できる状態になっているかをチェックします。そのうえで、Search Consoleを使い、現在のインデックス状況を細かく確認します。
インデックスされているページと、されていないページを整理し、未登録ページについては「なぜインデックスされていないのか」を理由ごとに分類します。技術的な問題なのか、構造の問題なのか、コンテンツの問題なのかを切り分けたうえで、対応の優先順位を決めていきます。
また、すべてのページを同時に改善するのではなく、検索流入や成果につながる可能性が高いページを優先的に扱います。優先度の高い記事については、日次でインデックス依頼を行い、評価されるまでのスピードを高めていきます。
単に「インデックス数を増やす」ことが目的ではありません。
どのページをインデックス対象とすべきかを選定し、検索流入や成果につながるページが正しく評価される状態を作ることを重視しています。
インデックス不要ページの明確化
インデックスの問題は、「登録されないページ」だけでなく、「登録されなくていいページが登録されてしまっている」ことでも起こります。
URL構造が整理されていなかったり、canonicalやリダイレクトの設計が曖昧だったりすると、評価が分散し、本来評価されるべきページの力が弱まってしまいます。そのため、URL全体を見直し、正規URLが一貫して認識されるように整理します。
パラメータ付きURLなどによる重複ページについても、正規化を行い、検索エンジンが迷わない状態を作ります。noindexの設定についても、「付いているかどうか」ではなく、「そのページに付いているのが適切かどうか」という視点で確認・調整します。
あわせて、内部リンクやクロール導線を見直し、クローラーが本当に見てほしいページにたどり着きやすい構造に整えます。クロールされにくいページについては、その原因を特定し、必要に応じて構造の調整やリライトを行います。
インデックス対策は、増やすことと減らすことのバランスが重要です。
評価されるべきページだけが、きちんと評価される状態を作ります。
内部リンク不足の解消
インデックスされない原因の多くは、内部リンク構造にあります。
特に、カテゴリページや一覧ページからの導線が弱いと、重要なページであっても検索エンジンに十分に認識されません。
私たちは、カテゴリや一覧ページの役割を整理し、どのページに評価を集めるべきかを明確にしたうえで、内部リンクを再設計します。ユーザー向けの導線だけでなく、クローラーにとっても理解しやすい「優先導線」を意識した設計を行います。
内部リンクを闇雲に増やすのではなく、評価を集約させるためのリンク構造を作ることで、インデックスと順位の安定化を図ります。
キーワード設計の前提整理
インデックス対策と並行して行うのが、キーワード設計の整理です。
キーワード設計は単なる「検索ボリューム探し」ではなく、成果につながる導線設計の一部として考えます。
まず、事業モデルや成果地点(CV)を整理し、SEOで担うべき役割を明確にします。集客を目的とするのか、比較・検討を支援するのか、最終的な刈り取りを狙うのかによって、選ぶべきキーワードは大きく変わります。
SEO以外の流入、たとえば広告や指名検索との役割分担も整理したうえで、ロングテールキーワードを中心に洗い出しを行います。サジェストや関連語、検索結果の実態を見ながら、ブログ型SEOとDB型SEOそれぞれに適したキーワードを抽出します。
意味は似ていても検索意図が異なるキーワードは分解し、想定検索ボリュームごとに分類します。さらに、想定CVRを加味することで、「検索数は少ないが成果につながりやすいキーワード」を正しく評価します。
検索意図ごとのCVまでの距離感を整理し、コンテンツ設計・インデックス設計・コンバージョン設計を連動させることで、単なるアクセス増ではなく、成果が積み上がるSEO設計を行います。
ブログ型SEO、DB型SEOのどちらにも対応し、サイト規模や構造に応じた最適な設計を行うのが特徴です。
セキュリティ・スパム対策
Search Console上のスパムリンク・不正パラメータ対策
Search Consoleを見ていると、
「見覚えのないURLが大量に出ている」
「不審なパラメータ付きURLがインデックス対象として検出されている」
といった状況に直面することがあります。
こうしたURLの多くは、実際にユーザーがアクセスするためのものではなく、
外部から意図的、あるいは自動的に生成されたスパム的な挙動によるものです。
問題なのは、それらがSearch Console上に表示されること自体ではなく、
**検索エンジンに「評価対象として認識されてしまう可能性がある」**点にあります。
私たちはまず、不審なURLやパラメータのパターンを整理し、
「評価されるべきURL」と「そもそも存在しないものとして扱うべきURL」を明確に切り分けます。
そのうえで、.htaccessを用いた制御を行い、
不要なパラメータ付きURLがインデックス対象にならないよう防衛します。
単にSearch Console上で削除依頼を出すのではなく、
検索エンジンが最初から評価しない構造を作ることを重視しています。
これにより、スパムURLの増殖や評価の分散を未然に防ぎ、
サイト全体のSEO評価を守ります。
WordPress脆弱性・マルウェア感染対策(SEO視点)
SEOとセキュリティは、切り離して考えられがちですが、
実際には非常に密接な関係があります。
WordPressのテーマやプラグインに脆弱性があると、
気づかないうちに不正ファイルが設置されたり、
ページが改ざんされたりすることがあります。
こうした状態が続くと、検索順位の低下やインデックスの異常といった形で
SEOに悪影響が出るケースも少なくありません。
私たちは、WordPressテーマやプラグインの脆弱性を確認し、
不要なものやリスクの高いものが使われていないかをチェックします。
あわせて、不正ファイルや改ざんコードが存在しないかを監視し、
問題があれば早期に対処します。
また、管理画面やログイン導線についても、
不正アクセスを受けにくい状態にするための防御強化を行います。
これらは見た目には分かりにくい部分ですが、
長期的にサイトを運用するうえで非常に重要なポイントです。
さらに、.htaccessやサーバー設定を活用し、
WordPressの設定だけに依存しない形で防衛を行います。
CMSレイヤーとサーバーレイヤーの両方から対策することで、
スパムやマルウェアによるSEOリスクを最小限に抑えます。
セキュリティ・スパム対策は、
「何か起きてから対応するもの」ではありません。
インデックス対策やコンテンツ施策を安心して積み上げていくための
土台を守る施策として位置づけています。
この後は、
コンテンツSEOや被リンク対策など、
評価を積み上げていくための施策についても順に解説していきます。
コンテンツSEO
コンテンツSEO全体設計
コンテンツSEOというと、「記事を増やすこと」や「キーワードを入れること」に意識が向きがちですが、
本来もっと重要なのは そのコンテンツがサイト全体の中でどんな役割を持つのか を明確にすることです。
私たちはまず、事業内容や成果地点を整理し、
そのサイトにとってコンテンツSEOが担うべき役割を定義します。
集客を目的とするのか、比較・検討を後押しするのか、
それとも最終的な意思決定に近い部分を支えるのか。
この前提が曖昧なままでは、
どれだけ記事を書いても評価が分散し、
「何を強いサイトなのか」が検索エンジンに伝わりません。
そこで、検索意図を軸にしながら、
各コンテンツが果たすべき役割を整理します。
情報収集段階なのか、検討段階なのか、意思決定に近い段階なのか。
その位置づけを明確にしたうえで、
サイト全体として一貫したコンテンツ戦略を設計します。
新規コンテンツ設計支援
新しくコンテンツを作る際に最も重要なのは、
「何を書くか」よりも 「そのページで何を満たすべきか」 を先に決めることです。
私たちは、対策キーワードだけでなく、
そのキーワードで検索しているユーザーの検索意図を整理し、
1ページで答えるべき内容の範囲を明確にします。
そのうえで、タイトルや見出し構成を設計し、
情報が過不足なく伝わる構造を作ります。
単に文字数を増やすのではなく、
検索エンジンにもユーザーにも理解されやすい構成を重視します。
また、近年は生成AIの普及により、
「それっぽい文章」は簡単に量産できる時代になりました。
だからこそ、LLM(生成AI)時代を前提に、
独自性や網羅性、情報の整理の仕方といった
構造そのものの質がより重要になっています。
私たちは、この前提を踏まえた構成設計を行い、
後から評価が伸びやすいコンテンツを作る支援をします。
既存コンテンツの評価・改善
すでに公開されているコンテンツについても、
「書いて終わり」にはしません。
Search Consoleや順位データを確認しながら、
どのページがインデックスされ、
どのページが評価されていないのかを整理します。
評価されていない記事については、
単純に内容が足りないのか、
検索意図とズレているのか、
あるいは他の記事と競合しているのかを切り分けます。
その結果を踏まえ、
リライトすべきか、他のコンテンツと統合すべきか、
あるいは削除したほうがサイト全体にとってプラスなのかを判断します。
特にカニバリゼーションが起きている場合は、
評価を一つのページに集約することで、
サイト全体のSEOパフォーマンスを改善します。
コンテンツSEOは、
量を増やす施策ではなく、
評価を積み上げるための整理と改善の積み重ねだと考えています。
被リンク対策(内部設計・外部獲得・自然獲得)
内部リンク設計
被リンク対策というと、外部サイトからのリンクばかりに目が向きがちですが、
私たちはまず サイト内部で評価を正しく回せているか を重視します。
どのページが集客の軸なのか、
どのページで成果につなげたいのか。
この役割が整理されていない状態では、
いくら外部リンクを増やしても評価は分散してしまいます。
そこで、サイト内の各ページの役割を整理し、
重要なページに評価が集まるよう内部リンク構造を設計します。
カテゴリページや一覧ページ、パンくずリストについても、
検索エンジンにとって理解しやすい構造になっているかを確認し、
必要に応じて調整を行います。
また、記事同士のリンク関係についても見直しを行い、
関連性の高いページ同士が自然につながる状態を作ります。
リンクが過剰になっているページ、逆にリンクが不足しているページを洗い出し、
評価が適切に流れるようバランスを整えます。
内部リンクは、
「数を増やす施策」ではなく、
評価を集約させるための設計だと考えています。
外部リンク獲得のための企画・営業
外部リンクについても、
単に数を増やすことを目的にはしていません。
まず、なぜ外部リンクが必要なのか、
どのページに対してどの程度の評価が必要なのかを整理します。
目的や優先度が曖昧なまま外部リンクを集めると、
リスクだけが高まり、期待した効果が出ないこともあります。
そのうえで、業界やテーマとの関連性が高いメディアや記事を洗い出し、
自然な形で紹介されるための企画を考えます。
単なるリンク依頼ではなく、
相手にとっても意味のある情報提供や連携になるよう設計することを重視します。
不自然なリンク獲得や、
短期的な効果だけを狙った施策は行いません。
長期的に見て、サイト全体の信頼性を高める形での外部リンク獲得を目指します。
自然被リンクを獲得するためのコンテンツ設計
最も安定して評価につながるのは、
「お願いしなくても貼られるリンク」です。
そのためには、
被リンクされやすいテーマや切り口を考え、
参照される価値のあるコンテンツを作る必要があります。
私たちは、比較記事、まとめ記事、調査記事、データ系コンテンツなど、
業界内で引用・参照されやすい形式を前提にコンテンツを設計します。
単なる感想や一般論ではなく、
情報を整理し、第三者が使いやすい形で提供することを意識します。
こうしたコンテンツは、
被リンク獲得だけでなく、
サイト全体の信頼性や専門性の向上にもつながります。
被リンク対策は、
内部設計、外部獲得、自然獲得を切り離して考えるものではありません。
それぞれを連動させながら、
無理なく評価が積み上がる状態を作ることを目指しています。

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